バンビエン-ルアンパバーン ~美しきサンセット
2007年11月11日
朝の散歩で最後のバンビエンを楽しむ。予定外のスケジュールができてしまったためにこのゆったりとした街を慌ただしく立ち去らなければならないのが実に残念だった。
朝のソン川
ルアンパーバーンへの山道での風景
10時発のバスでルアンパバーンへ向かう。
バスは山道を走っていく。満員の乗客を乗せているので、上り坂にさしかかるとかなりのノロノロ運転だ。しかし、すっかり”ラオス流ゆったり”にひたり切っていた私も他の乗客も、別にイライラすることもない。車窓の外に見える山の景色を楽しんだり、本を読んだり、音楽を聴いたりと、バス移動でも皆、それぞれのやり方で"のんびり"を楽しんでいた。
16時半、ルアンパバーンのバスターミナルに到着。この国2番目の都市とは思えないような、田舎のバスターミナルだ。
そこからトゥクトゥクで街中に移動。最初私は、メコン川の近くで宿を探すつもりだったが、ビエンチャンやバンビエンで行動を共にしていた仲間たちが、私より後にこの街へ来る際にはそことは別の場所に宿を求めるらしい、ということがどうも気持ちの中で引っかかっていた。
プーシーが建つ小高い丘
やがて、トゥクトゥクがその"別の場所"に差し掛かった。ふと見ると、仏塔・プーシーが頂上に建つ小高い丘が眼前に見える。その風景に何か引き付けられたのと、仲間たちとまた会えるかもしれないという思いから、私は土壇場で予定を変更し、そこでトゥクトゥクを下りて仲間たちが来ると思われるコールドリバー・ゲストハウスをルアンパバーンの宿に決めた。
荷物を宿に置いた後、自然とプーシーへと足が向く。
丘の上の仏塔に着いてみると、大勢の人たちが西の方角を向いている。
この丘の西側には、ビエンチャンの街、そしてメコン川が見える。しかし、観客たちを引き付けていたのは、そのいずれでもなかった。
プーシーから見えるメコン川と夕日
メコンの更に向こうの山の上に、真っ赤な夕陽が見えるのである。これまで何度も見てきたメコンの中で、間違いなく一番美しい。
この時間にプーシー近くの宿に入っていなければ、この時間にプーシーに上るという発想が無かったかもしれず、即ちこのサンセットを見ることもなかったかもしれない。そう考えると、あの宿に入ったのも何かに導かれてのことのような気がしてくる。
そう。この街は、80もの寺院を有する仏教の街なのだ。
山を下りる時には、登った時とは逆に、西側へのルートを採った。下りた先はルアンパバーンの中心街・シーサワンウォン通りである。
ワット・マイ
ナイトマーケット
ここにはワット・マイなどの寺院や王宮博物館などがあり、衣料や日用品などが売られるナイトマーケットも開かれている。
まずまずの賑わいがあるが、それでも「ラオス第2の都市と言うには…」という印象はやはりぬぐえない。
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