ホイアン-2 ~服のオーダーメードと雨の町並み
2007年11月3日
ホイアンには歴史の風情という顔のほかに、服の縫製の街という顔もある。特に、服のオーダーメードがお手のものだ。街の東側には広いスペースに布が置かれた棚やミシンがすらりと並ぶ「縫製市場(いちば)」とも言うべき場所がある。
ミシンが並ぶ「縫製市場」
私たちも、オーダーメードにチャレンジ。良さそうな個人経営の店に入り、布や形を選び、店員にサイズを細かく測ってもらう。
私はカンフー服風の長袖シャツを作ってもらった。値段は18ドルと、日本でオーダーメードすることを考えれば格安。ユウマが注文したYシャツは15ドルほど。カクテルドレスを作ってもらったワカナは40ドルと結構な出費となったが、それでも5000円としないのだからお得である。しかも仕事が早い。午後に注文した服が夜の8時には完成するという。
服の完成までまだ時間があるので、一旦宿に戻る。
フロントで明日のミーソン遺跡巡りが可能かどうか尋ねると、「OK」の答えが返ってきた。勿論、参加を申し込んだが、また夕べのような雨が降らないか、それだけが心配である。
午後8時、再度仕立て屋へと出向く。注文した服は、きっちり完成していた(ワカナのカクテルドレスがまだ細部の調整が必要で後で宿に届けられることになったが)。期待通りの出来上がりに皆、大満足である。
以後、私はMade in Vietnamのアパレル技術と製品に絶大な信頼を置くようになる。
出来上がったオーダーメイドの服
ホイアン名物ホワイトローズ
帰り道、レストランの2階席で夕食をとる。ライスペーパーで海老たっぷりの具を包んで蒸したホワイトローズなど、ホイアン名物の料理の数々に舌鼓を打つ。
小雨そぼ降る街を見下ろしながら、先ほども街を歩きながら感じた印象を口にした。
小雨そぼ降る夜のホイアン
「この街、不思議と雨の風景が似合うんだよな」
すると、ユウマが言った。
「瓦が雨に合うんですよね」
なるほど、雨にぬれた屋根瓦は、乾いている時とは違うつやが出て確かに美しい。
しかし、何度も言うが、瓦を少し濡らす程度の小雨ぐらいならまだ「風情がある」で済むかもしれないが、大雨になると大変なことになるのは先ほども見た通りである。しかも私にとっては、明日ミーソン遺跡に行けるかどうかが天候次第だという事情もある。そう考えると「雨は敵」ということになってしまう。
明日天気になあれ。
コメント(0)
コメントする