バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第8部 カンボジア、ベトナム、ラオス

アンコール・ワット-3 ~サンライズ

2007年10月24日

目が覚めると、表はまだ暗い。
[よし。サンライズ(日の出)を見ることができるかもしれないぞ]
速攻で支度をし、宿のロビーにいたドライバーのトゥクトゥクでアンコール・ワットに向かう。

アンコールでは、アンコール・ワットをバックに見るサンライズとプノン・バケンから見るサンセットの景色が美しいという。アンコール・ワットに着いてみると、既に大勢の観光客が集まっていた。
来る途中で既に辺りが明るくなり、「サンライズに間に合うか?」と少々焦ったが、着いてみるとまだ太陽は顔を出していない。暫く待つが、東の空がほんのり赤くはなっているものの、太陽は雲に阻まれたままだ。
空が結構明るくなってきたところで、観客たちが三々五々、アンコール・ワットを立ち去っていく。私もそれに続いて門を出て、一旦帰ろうとした。しかし、堀の橋を渡っていると、日本語で
「今更…今になって…」
という声が聞こえてくる。
振り返ってみると、アンコール・ワットの右上に、まだ少し赤みがかっている太陽がはっきりと見える。
団体ツアーで来ている人はスケジュールがあるので引き返さなければならず、上記のような発言になったと思われるが、私にはまだ十分に時間がある。慌てて構内に戻る。
目の前に見えたのは、グレーの雲の間から顔を出すオレンジ色の太陽に照らされて、逆光になったアンコール・ワットのシルエットだった。古代クメール人は、この景色を前に何か宗教的儀式でもやっていたのだろうか  ――  などと想像力がかき立てられる。

朝日の下に浮かび上がるアンコール・ワット
朝日の下に浮かび上がるアンコール・ワット

サンライズは見ることができた。後はサンセット、といきたいところだが、私のシェムリアップ滞在中、天気は毎日晴れのち曇りで、夕日に恵まれた日は1日も無い。結論から言うと、この日も太陽がアンコールの西の空を赤く染めることはなかった。

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