チェンマイ-1 ~古都の名刹の数々
2007年10月10日
スコータイのバスターミナルから次の街へ移動。西洋人ツーリストを多く乗せたバスは、スコータイ遺跡公園の城内を通り、それからハイウェイを北上していく。
約6時間後、バスはラーンナー王朝の古都・チェンマイに到着した。
ラーンナー王朝は、13世紀から20世紀前半まで実に7世紀の間(途中ビルマによる占領期あり)続いた王国で、チェンマイはその首都。南の王朝とはまた少し違った文化が発展したのか、どこかバンコクを中心としたエリアとは違う雰囲気がある。
堀と城壁に囲まれた旧市街にソンテウで移動し、ターペー門近くのVIPゲストハウスに宿を定めた後、早速、街巡りに出る。
チェンマイの城壁と堀
チェンマイ旧市街。これでもメーンストリートだ
タイで2番目に大きい街と聞いていたが、割と田舎的なのどかさのある街だ。特に旧市街は、メーンストリートが片側一斜線のみでこじんまりとした感じの界隈である。
タイと言えば仏教ということで、この街にもご多分に漏れず、名刹が数多くある。
仏像は相変わらずまばゆい黄金色のものが多い。また、ワット・パンオンのチェディ(仏塔)など、これまで見てきたような金ピカな寺院もある。
一方でそれとは趣の違った、木の天然色を生かしたシックな寺院もある。
地震で崩壊したワット・チェディ・ルアンの仏塔
この日訪れた中で特に印象に残ったのが、ワット・チェディ・ルアン。内部には一際背の高い堂のような建物があるが、実はこれ、堂ではなくチェディ(仏塔)で、元は80m以上あったのが1545年の地震で上部の1/4ほどが崩壊してしまったという。
これでも十分大きいのに、完全な状態ならとてつもない大きさになる。修復の予定は無いのだろうか。
その後、ワット・プラ・シンをちらりと見た後、スアンドーク門から城壁の西側外に出て、ラーンナー王家の別荘だったワット・スアン・ドークへ。屋根が建物全体を覆うように下の方まで垂れ下がっている大規模な本堂や、王族の遺骨を納めた墓である純白のチェディに囲まれるようにして建つ黄金のチェディが印象的で、シックな色合いと派手な色合いが混在する、不思議な寺院だった。
ワット・スアン・ドークの本堂
ワット・スアン・ドークのチェディ群(王族の墓地)
宗教・歴史・芸術・建築いずれの方面から見ても素晴らしいものだった。しかし、仏教心が出てきてタイの仏教名所に喜んでいた私だが、どうやら、タイでこれでもか、これでもか、と言わんばかりに寺院や仏像、仏塔などを見続けてきて、仏教寺院に対して少しばかりマンネリを感じるようになってきたらしい。
[もっとタイの別な顔を見てみたい…]
そう。仏教ばかりがタイではないのだ。ここ北部ではタイの別な顔を見るチャンスもあるので、そちらも楽しみである。
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