バンコク-5 ~国立博物館、ワット・プラケオ寺院、王宮
2007年10月6日
午後からは、昨日行きそびれた場所に再チャレンジする。
まず、国立博物館。
さすがに「国立」の名に恥じない立派な博物館だ。
王朝の変遷、ビルマとの戦争や近代化の歴史を説明している歴史部分だけでも結構な規模なのだが、これですらこの博物館のほんの一部分に過ぎない。
タイの金ピカ趣味 ―― もとい、黄金文化を如実に示す金細工、貝細工など、見ているだけでため息の出てくるものもある。
また、インドネシアのシュリーヴィジャヤやドゥヴァラヴァティ等の様式ものも含めた仏教文化の展示など、見ていて落ち着いた気分にさせられるものもある。
いずれにせよ、タイ文化の華やかさがよく分かる博物館だ。
続いて、国立博物館と、昨日訪れたワット・ポーの間にあるワット・プラケオ寺院とタイ王宮。これらの入場券はセットになっており、タイで最も高いのではないかと思われる250Bという料金設定。しかし、料金の高さは内容のレベルの高さをしっかりと反映していた。
ワット・プラケオ寺院
ワット・プラケオ寺院のエメラルド仏
ワット・プラケオ寺院では、先ほど国立博物館で見たタイ文化の華やかさの粋を集めたかのようなまばゆい建物に、またしてもため息。そして本堂に祭られている、大きさこそそれ程ではないもののその緑色の輝きが人の目を引き付けるエメラルド仏にとどめのため息が出てくる。
タイ王宮
そして、その華やかな寺院の続きかと思わされるような雰囲気の王宮(と言うより、ワット・プラケオが王室専用寺院なのである)。
タイは、20世紀に絶対王政から立憲君主制に移行してはいるが、今でも国王が統治する国である。これまでも街中で、やはり金縁の飾り付けをして国王ラーマ9世(プーミポン・アドゥンラヤデート王)の写真を飾っているのをよく見てきていて、国王に対する敬意の深さを感じていた。
その国王はじめ王族の謁見の場であり、かつての住まいであり、そして葬儀の場でもあるのが、この王宮だ。
現在の王族の実質的な住まいはこことは別のチットラダー宮殿ではあるが、やはり歴代王族が暮らしてきたこの場所にはそれに相応しい風格と華やかさがある。
王宮からの帰り道、バンコク市街地の西を流れるタイの大動脈・チャオプラヤー川の水上バスに乗ってみる。渋滞の激しいバンコクにおいて、この水上バスはそれを回避するための重要な市民の足であり、私もバンコク滞在中、この交通機関を多用することになる。
タイの大動脈・チャオプラヤー川
決してきれいな川ではない。しかし、この川のゆったりとした流れは、一時だけとはいえ街中の喧騒を忘れさせてくれた。
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