バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第7部 マレー半島、タイ

クアラルンプール-1 ~熱帯の自然とクラシカル、モダン

2007年9月27日

ムラカ(英語名マラッカ)からバスで北上。2時間ほどでマレーシアの首都・クアラルンプール(KL)に到着した。
クアラルンプール
熱帯の自然、クラシカル、モダンが調和する
クアラルンプール(ムルデカ・スクエア一帯)

クアラルンプールは、シンガポール同様の大都会だった。
街にはKLタワー(テレビ塔)やペトロナス・ツインタワーをはじめとする大摩天楼立ち並び、その間を高架列車のLRTやモノレールが走る。
近代的な建物ばかりではない。イギリス統治時代のクラシカルな建物はシンガポール以上に目に付く。
また、熱帯の国らしく、街中には椰子などの熱帯樹木が街路樹などとして立っているが、木々という“自然”、イギリス統治時代の“古典”、摩天楼という“現代”とが、不思議に調和して、クアラルンプールならではの風景を生み出している。

また、イスラム国・マレーシアの首都らしく、モスクが多い。他のモスクとは様式を異にするマスジット・ヌガラ(国立モスク)や、クアラルンプールの語源(『泥の川の合流地点』の意味)となった場所に建つマスジッド・ジャメなどがその代表だ。

マスジット・ヌガラ
ミナレット(尖塔)や屋根が特徴的な
マスジット・ヌガラ(国立モスク)
マスジッド・ジャメ
「クアラルンプール」の名の由来である
川の合流点に建つマスジッド・ジャメ

先日、日本の知り合い宛てにシンガポールから出したメールに「インドを出たところで豚肉も久々に食べたい!」と書いたところ、「次のマレーシアってムスリムの国でしょ?」と突っ込まれた。
ところがこの日、私は昼食で豚肉を口にした。
場所は、マラッカに続いてやはりここにもあった、チャイナタウン。
クアラルンプールのチャイナタウンは安宿街でもあり、私もここに宿を取っていた(バックパッカーズ・トラベラーズ・イン ドミトリー10RM)。
チャイナタウンの屋台街
チャイナタウンの屋台街
ここの路地裏に入ると、屋台がずらりと並んでいて(ただし昼食時のみのようで、夕方行ってみたら閉まっていた)、私はその中の店の一つで「客家麺」を注文したのだが、そこには紛れもないチャーシューが入っていたのである。
これも多民族国家である証拠である。ムスリムが多数派とはいえ、その習慣を他民族にまで押し付けては軋轢が起きるというものだ。
ただし、これはチャイナタウンだからあり得る特殊な例と考えるべきであろう。やはりここはムスリムの街。豚肉を率先して食べようとするのは控えた方がいいかもしれない。

さて、この街では日本の実家から荷物を受け取ることになっていた。
海外旅行中に荷物を受け取る場合、大都市の中央郵便局留めにしておくのが便利だ。もうそろそろ着いているはずなので、中央郵便局(G.P.O)へ赴く。カウンターに行ってパスポートを提示し、EMSを探してもらうが、
「ありません」
との返事。
「もう着いているはずなんですけど」
「では、EMSのナンバーを教えていただければ配送状況が分かりますよ」
ということだったので、早速実家に留守番電話を入れてEMSのナンバーを教えてくれるようお願いした。
国立博物館
国立博物館

その後、KLセントラル駅近くの国立博物館で伝統的な影芝居、マレー式結婚式、金の器といった展示を見たりした後、宿に戻る。

夜になって、実家からEMSのナンバーを伝えるメールが届いた。ネットで調べてみると、間違いなくクアラルンプールに到着しているようである。
もう郵便局は閉まっている時間だったので、明日あらためて行くことにしよう。

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