バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第6部 北インド

バラナシ-2 ~ガンガー(ガンジス川)

2007年9月7日

フレンズゲストハウス
フレンズゲストハウス
目指していたフレンズゲストハウスに到着。バラナシの日本人宿の一つで、看板には
 友達の家
 おかえりなさい
 和の心
と日本語で書かれている。そしてその下には
「当宿でのドラッグ・麻薬の使用はご遠慮下さい」
との注意書き。嘆かわしい話だが、バラナシには違法ドラッグ目当てに来る不届き者も少なくない。この宿は健全そうで安心できる。
管理人のラジャ氏は日本語が非常に上手なインド人。マナーやルールに厳しい一方、非常にフレンドリーで面倒見がよく、宿泊者たちからの信頼も篤い。
本館は個室、別館にドミトリーがあり、私はドミトリーに入る。折しも夏休みの時期で、ドミトリーには大勢の日本人学生がくつろいでいた。部屋は入り口側のベッドエリアと奥の雑魚寝エリアに分かれている。私はベッドを選んだが、先客への挨拶がてら雑魚寝エリアに入ってみると、窓が大きく開かれている。その窓の外に見えた光景に、「おぉー!」と思わず嘆声が出た。

ガンガー
フレンズゲストハウスから見えたガンガー

ガンガーガンジス川)…
ここバラナシをヒンドゥー教の聖地たらしめている、聖なる川である。
初めて見る"インドの母なる河"は、折しも雨季で増水していて想像以上に広大で、ゆったりと流れているように見えた。窓のすぐ下にあるガート(沐浴場)では沐浴する人々の姿も見られる。
大河ということなら長江、ナイル川、黄河などもこれまで見てきた。しかし、川の風景にこれだけ魂を揺さぶられたのは初めてである。沐浴という宗教的行為を見るまでもなく、この川が神聖なものであることは初見で直感的に感じ取ることができた。

本館の方に行こうとドミトリーを出たところ、ちょうど本館から日本人の男女が出てくるのが見えた。
「あ…」
私も彼らも、ほぼ同時に声を上げた。
2人は、チベット-ネパール越えで一緒だったヨージ・ナナ夫妻だった。私は2人のところに駆け寄り、代わる代わる握手して再会を喜んだ。実は、ダラムサラからバラナシまでの道を急いだのも、バラナシの宿にフレンズを選んだのも、彼らと再会できるかもしれなかったからだった。
2人は午前中ヨガのレッスン(バラナシにはヨガやインド楽器のレッスン目当てに来るツーリストも多い)とのことで、じっくりと再会を喜ぶのは昼からになった。
昼食時、MEGU CAFEというベジタリアン日本食を出す料理店に3人で行き、ネパール・カトマンズで別れてからの旅のいきさつなどを語り合う。
「さっきフレンズに来る途中、暴れ牛に追突されそうになって、冷や汗かいたよ」
と私が言うと、ヨージが
「僕は…本当にどつかれました
  ・
  ・
  ・
それでよく大怪我をせずに済んだものだ。
話によると、牛に追突された次の瞬間、地元の人に引っ張られて大惨事を免れることができたという。
バラナシに来るに当たって、夜になると凶暴化する狂犬には気をつけようと心構えをしてきた。しかし、角のある牛もかなり危険で要注意である。

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