バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第6部 北インド

デリー ~この街の評判

2007年9月6日

ダラムサラからのバスは一夜明けてこの日朝、デリーに到着した。しかし、到着した場所がデリーのどこなのだかさっぱり分からない。そこで、同じくニューデリー駅を目指している外国人ツーリストたちとタクシーを相乗りして行くことになった。

<後日談>
その場所がマジュヌカティラという、デリーにおけるチベット難民居留地であるということは、それから数年先にようやく知ることになる。

ニューデリー駅到着後、私も他のツーリストたちも列車の切符が必要だったため揃って外国人専用チケットオフィスへ。私は今日にも次の街に向かいたかったので空きがあるか心配だったが、問題なく午後発のスリーパーの切符を取ることができた。
ニューデリー駅
ニューデリー駅
時間までバックパックを預けておこうと思ったが、駅構内のクロークルームは長蛇の列。たかだか数時間のためにこの列に並ぶのは馬鹿馬鹿しい。私はバックパックを背負ったままで動ける範囲内で時間を潰すことにした。

このあたりで時間を潰すとなれば、やはりメイン・バザールだ。既に勝手知ったる場所になっていたためか、その喧騒と猥雑さにもかかわらず、このエリアには居心地の良さすら感じられる。
思えば、僅か1か月の間で実に4度目のデリー・インである。北西インド巡りの拠点として何度も出入りした首都・デリー  ――  私はこの街が決して嫌いではなかった。
ところがツーリスト間では、このデリーという街は余り評判がよくない。外国人旅行客をカモにしようとてぐすね引いている詐欺・ぼったくりが非常に多いのだ。典型的なのは、夜中にデリー空港に到着(格安航空券の場合そうなることが多い)してからメイン・バザールに向かう際にトラブルに巻き込まれた、ニューデリー駅前やコンノート・プレイスの悪徳旅行社に騙された  ――  等。
私は夜のデリー入りを回避したり旅行社の世話には一切ならなかったりでこうしたトラブルは回避することができた。だからデリーに特別悪い印象を抱かずに済んだのだろう。
ムガル帝国時代の古い情緒も残しつつ急速な発展を遂げるインドの首都はエネルギッシュな魅力を有している。上記のような連中の身勝手な無作法がこの街の評判を落としているのは実に遺憾である。

行きつけの店で昼食をとったりインターネットをしたりして時間を潰すが、それでも時間はなかなか過ぎてくれない。結局、金をかけずに暇を潰すなら駅のホームでぼうっとしているのが一番、と、予定の出発時刻2時間前に再度ニューデリー駅へ移動した。

列車は15時半すぎに出発した。
ここから先は、東へ東へと進む旅程になる。4度も出入りしたデリーとも、今度こそこれでお別れだ。

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