第6部 北インド
2007年8月30日-9月22日
インド巡りも後半に入る。前半は主に歴史遺産巡りだったが、後半は"聖地巡礼"の様相となった。
まず、ダラムサラ。1960年にチベット亡命政府がここに移転して以来、チベット仏教の新たな聖地となったインド西北に位置する山あいの小さな街(村?)である。
次に、バラナシ。ガンガー(ガンジス川)に抱かれたこの街はヒンドゥー教の聖地である。
そして、ブッダガヤ、サールナート、ラージギル。現在のインドではすっかり廃れてしまった仏教だが、ブッダゆかりの地は今でも仏教徒にとって特別な場所としてインドに残っている。
最後に訪れたコルカタは特に何かの宗教の聖地という訳ではないが、歴史に名を残すキリスト教修道女が献身的な活動を行い、今なおその精神が受け継がれている街である。そこで私は"死を待つ人々"と出会い、人の生命について深く考えさせられることになる。
今回の旅で宗教、特に仏教は私にとって単なる「好奇の対象」から「関心の対象」へと変わりつつあった。きっかけはチベット。そしてそれを深めたのがインド後半だった。
<当時のレート>
・1インドルピー(Rs)≒3.2円