フンザ-6 ~アレクサンドロス軍の末裔?たち
2007年8月14日
“風の谷”の風景をひとしきり楽しんで、下山。無事バルティット・フォートまで戻り、私のウルタル・ミニトレッキングは終了した。
何とか1人で行って帰って来ることができたが、途中、別グループの現地ガイドの歩く姿を参考にするなど、誰かの力を間接的に借りることが必要なケースもあった。
今回は半日帰りのミニトレッキングならまだよかったが、今後トレッキングをする時にはベテランと一緒に、装備もきちんとしたものを揃えて臨みたいものだ。
また、今回も杖(とは言っても宿近くの工事現場で拾ってきた棒切れだが)が大活躍した。今回の旅から使うことを覚えたアイテムだが、体重を分散させる、バランスを取るなど、山歩きでこれがあると無いとではかくも違うものかと驚かされる。今後の山歩きでも大活躍しそうである。
フンザの女性たち
バルティット・フォートからカリマバードの街に下りる途中、地元の女性10人ほどの集団とすれ違った。皆きれいに着飾っている。パキスタンに来てから、イスラム国であるためか(旅行者以外の)女性を余り見ていなかった気がしたので、普通ならごく当たり前の風景がとても華やかに感じられた。
華やかさが感じられた理由の一つに、イスラム国としては珍しく顔を露出させていたことがあった。目鼻立ちがはっきりとした西洋人的な美しさがあり、近隣の人々とは明らかに顔立ちが違う。
嘘か真か、フンザの人々は古代マケドニアのアレクサンドロス遠征軍の末裔ともいわれている。彼女たちの顔立ちを見ていると、そんな伝説が生まれても不思議ではなく思えてくる。
宿に戻った後はインターネットなどをしながらのんびり過ごす。
この日は、やはりチベット―ネパール国境越えで行動を共にしたサトコ(当時インド・ラジャスターン旅行中)からメールがあった。
「無事に着いてなによりです。(中略)
インドに再入国するまでは気をつけてね。ラホールもテロあったってデリーで聞いたからね」
おいおい、またそういう話題か。しかもラホールはインドに再入国する時にまた通ることになるぞ。
パキスタンは人も風景もいいのでかなり気に入っているのだが、政情不安定が玉に瑕だ。彼女の言うとおり、出国するまでは油断せず気を引き締めなければ。
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