ラホール-ラワルピンディ ~物騒な噂の首都圏
2007年8月9日
ワガからミニバス、市バスと乗り継いで、ラホールの街に入る。
今回、ラホールは素通りしただけだったが、車のエンジン音や独特のクラクションでネパール・カトマンズ以上にやかましい、という第一印象だった。
ラホール駅
ラホール駅前を通過し、13時半すぎ、メイン・バスステーションに到着。しかしこのバスターミナルがごちゃごちゃしていて、どれが私の必要とするバスなのか分からない。「どこへ行くんだ?」と声をかけてきた男に案内されて、ようやくラワルピンディ行きのバス乗り場を見つけることができた。
バスはエアコンつきで170Rs。発車までに時間がかかり、15時前、ようやく出発してくれた。
ラワルピンディ(略称『ピンディ』)は首都・イスラマバードに隣接する都市で、イスラマバードの街が完成するまでは暫定首都だった。政情不安定なパキスタンの"首都圏"であり、物騒なニュースも少なくないので、できれば回避したい場所だったが、私が目指す本命の場所へインドからアクセスするにはピンディを経由せざるを得なかったのである。
実は、イスラマバード首都圏もこれから私が目指す場所も、外務省が「渡航の是非を検討して下さい」としている(当時。現在の状況はこちら)。しかし、現実多くの旅行者がこれらの地を訪れ、何事にも巻き込まれずに戻っている。私は外務省の言う通り「渡航の是非を検討」し、そして渡航することに決めた。
ピンディに到着した頃には20時を過ぎていて、辺りは暗くなっていた。
バスを下りたところの近くで宿を探したが、どこへ行っても"Full(満室)"と言われる。おかしいと思っていたら、何軒か回ったところで本当のことが分かってきた。この辺りではツーリストを泊めることができないようになっているようなのである。しまいには「イスラマバードで探せ」とまで言われる。
ようやく、バスターミナル前を通っている大通りを渡ったところにツーリストOKの宿を見つけた。しかし、300RSという高い値段に見合わない、汚く設備も貧弱な所である。何より管理人の爺さんの態度が最悪で、翌朝喧嘩の末チェックアウトすることになる。
コメント(0)
コメントする