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世界への旅(旅行記)

アジア周遊第4部 ネパール

カトマンズ・4 ~インドラ・チョークと仏教寺院

2007年7月23日

インドラ・チョーク界隈
人でごった返すインドラ・チョーク界隈
ダルバール広場からタメルへのの帰り道には、インドラ・チョーク(※)方面の裏通りを歩いてみる。いや、道幅が狭いというだけでここは決して"裏通り"などではないのかもしれない。何せ、両わきに商店や小規模な寺院がずらりと並んでいることもあって、溢れんばかりの人波なのである。その中をやはりリキシャや自動車なども通る(無理な運転はしていないが)ので、来る時に通った道以上に歩きにくい。しかし、地元民の生活の熱気を直に感じられたのは喜ぶべきことだろう。

そんな中、奥の方に通じている小さな入り口が目に入った。直感的に何かがありそうな気がしたので誘われるように中へ入ってみた。
セト・マチェンドラナート寺院
セト・マチェンドラナート寺院
果たしてそこには寺院があった。よくあるピンクを基調としたヒンドゥー教寺院とは違って濃い茶色を基調とした落ち着いた雰囲気の寺である。
ここはセト・マチェンドラナート寺院という、水の神様を祀った寺院だった。屋根の上や地面に無数の鳩がいたのも印象的だった。割と閑静で、しばし表の喧騒から逃れて気分をゆったりとさせることができた。

インドラ・チョークからタメルへと足を進めていると、見覚えのある様式の建物が見える。五色のタルチョが四方八方に張り巡らされた白い仏塔 ―― 仏教寺院だ。
ネパールはブッダの生誕地であることもあってヒンドゥー教に負けず劣らず仏教が盛んだ。ネパール土産の定番としてブッダの目があしらわれたものもある程である(私もこの日タメルに戻った後、ブッダの目入りの布製バッグを買った)。またチベットと国境を接していて結びつきが強く、ネパール仏教はチベット仏教と酷似している。
仏教寺院
大きな仏塔のある仏教寺院
チベットを離れてまだ1日しか経っていなかったが、既に懐かしさのようなものが感じられる。

夕食時には、ラサからのチベット―ネパール国境越えで行動を共にしてきた4人の仲間と、サトコの友達の中国人女性フェイさんとでステーキを食べに行く。
カトマンズ(特にタメル)では各国の料理をおいしく食べることができる。そのためもあって、インドやチベットで疲れたバックパッカーにとってはオアシスに近い街なのだ。この街では食事に散在してしまいそうである。
味以上にボリューム感に圧倒されるステーキに舌鼓を打ちながら歓談したが、5人全員が集まったのはこの日が最後となった。

※チョーク:ヒンディー語で、何本かの道が集まる交差点のこと

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