成都-3 ~ラサ行き確定
2007年6月25日
私が成都で宿泊しているシムズゲストハウスの近くにある文殊院は、創建1400年にもなる仏教寺院である。広々とした敷地内に古い建築物と木々がたち並び、とても閑静で落ち着ける場所だ。
その周辺も寺院の雰囲気に合わせて再開発が進められ、古風な家屋が建ち並んでいる。その中には茶館も幾つかあり、人々がのんびり茶を飲んでいる。ここは大都会・成都から切り離されたように、ゆったりと時間が流れている。
文殊院境内
古風に再開発された文殊院周辺
夜になって、ゲストハウスのオーナーであるシムズ・マキ夫妻の招待で、何人かの宿泊客と広東料理を食べに出かける。貧乏旅行を続けてきたバックパッカーたちにとってはかなり立派な料理で、中には「中国に来て以来一番いい食事だ」と言う者もいた。
料理以上に私たちを楽しませたのは、オーナー夫妻との歓談だった(とは言っても日本人であるマキさんばかりと話していたが)。2号館オープンの話など裏話も聞かせていただいた。
これまで幾つものゲストハウスに宿泊してきたが、こんなにオーナーと宿泊客との距離が近い所は初めてだった。
<後日談>
シムズゲストハウスは2007年12月、上に書いた文殊院周辺の再開発の影響で、2号館に全面移転した。
2007年6月26日
午前中、もう一度ワタルと共に成都国際旅行社に赴く。今度は最初に行った時にいた女性職員が応対してくれた。彼女は聞かされた建前ばかりを繰り返す2度目の職員とは違い、実情が分かっていて話が通じる。
結果、私たちは6月30日夜の列車(硬臥)で成都を経ち、列車内で2泊後、7月2日からラサを巡り、5日朝に私たちだけ現地解散、というツアーに参加することになった。
ワタルがビザの延長(※1)でこの日の午後までパスポートが手元に無かったため、ツアー参加手続きは彼がパスポートを受け取ってからになったが、ともかく、これで列車によるラサ行きが確定した。
夕方、ラサ行きの硬座チケットを入手していたレオという日本人青年が旅立って行った。彼はパーミット無しでのチャレンジとなったが、無事見つからずに到着できるだろうか。
出発までまだ正味4日ある。その間に私はパンダ繁殖基地で有名な臥龍へ行くことにした。シムズゲストハウスの旅行部でも本来臥龍行きの日帰りもしくは1泊ツアーが出ているのだが、道路工事の影響でその日程では無理になり、ツアーが中止されていたため、自力で行くことになる。
※1 成都でのビザ更新は数日かかる。しかし、楽山まで行けば即日発行が可能だ。
※2 臥龍は本来チベット固有のの領土であるアバ地区に属するので、これを書いている現在の私の考え方では中国ではない。しかし、当時の私はここがチベット圏であるとは知らなかった。
コメント(4)
カズ@憧れの大地さんすごい!憧れの青蔵鉄道に乗れるのですね。もうラサに着いている事と思います。高山病に気を付けて楽しんで下さい。
虞美人san, comment arigatou gozaimasu.
青蔵鉄道kara mita Tibet kogen no keshiki ha hontou ni subarashikatta desu.
sude ni Lasa ni touchaku shimashita. kouzan byou mo mattaku mondai naku, genkini yatteimasu.
カズ@憧れの大地さんお元気そうで何よりです。素晴らしいチッベト高原の景色を見る事が出来、羨ましい限りです。
ラサは聖地。世界遺産のポタラ宮を始め、多くの寺院があり、そこに集う人から励まされそうでね。身体にお気を付けて旅行して下さい。
はい。チベット高原の光景は本当に素晴らしかったです。ポタラ宮見てきました! ジョカンともども2度目ですが、新たな感動が体の芯から湧き上がってきました。人々のエネルギー、独特のチベット仏教、神秘的な自然――全てに励まされています。
(詳しい話は今後の書き込みをご期待ください)