バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

アジア周遊第2部 チベット東南部、大陸中国西南部

凱裏、貴陽、昆明 ~生まれ変わった街

2007年6月10日

前日は凱裏の南側を巡ったので、この日は北側に足を向けてみる。
三朝橋と呼ばれるポイントがある重安へ行ってみるが、この三朝橋がコンクリート橋と鉄橋と木の吊り橋が3つ並んで架かっているだけ。傍に観音堂があるものの、観光スポットと呼ぶには余りに貧弱だった。
次に、重安の近くにあると思っていた麻塘革家寨を目指そうとしたが、手元の地図が全くのでたらめで、全く違う場所である。一度凱裏に戻ってみたが麻塘へ行くバスが見つからない(恐らく、この当時は道路工事が行われていたと思われる)。
時刻が午後を回ってしまったこともあって、私は凱裏巡りを打ち切って次の街・貴陽へ向かうことにした。 甲秀楼
ライトアップされた甲秀楼

貴陽は雲南への中継点としか考えておらず、すぐにでも昆明に移動したいと思っていた。しかし翌日の列車の切符は完売で、街中のバスターミナルでようやく翌日日中のバスの切符を手に入れることができた。
貴陽には、2002年にも訪れたことがあり、その時には陰鬱な印象しか感じられなかった。
しかし、今回訪れてみると、貴陽の中心はかなり華やかで垢抜けた街に姿を変えていた。陽が落ちてライトアップされた甲秀楼も、気のせいか以前見た時よりも立派に見える。
以前の訪問から5年 ―― 中国の経済だけの成長は、貴陽の街を生まれ変わらせるに十分だったようである。

2007年6月11日

バスで雲南省・昆明に向かうが、最短距離の高速道路は黄果樹までしか通らず、あとは興義経由で山あいの一般道を進んでいく。高速が通る前からこの路線を走っているのをそのまま受け継いでいるということなのだろう。
10時間近く経って、ようやく車窓の外に石林が見えてくる。程なくして、バスは昆明に到着した。

昆明も貴陽同様、2002年に訪れているが、こちらは以前と比べてそう変化は無い。
見覚えのある街の風景を見ながら、市バスで街中心まで移動し、ユースホステルが併設されている茶花飯店(通称カメリアホテル)へ。ここはバックパッカーの溜まり場で、日本人も大勢宿泊していた。
夜、談話スペースで、チベット経由でインドに向かおうとしているワタル、同じくチベット経由でインドに向かおうとしているヨシアキ、自転車で中国大陸を回りベトナムに向かおうとしているナツヨ、やはりベトナムを目指しているハジメといった日本人バックパッカー達と歓談。特にこの中の1人は、後に再会して行動を共にすることとなる。

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