北京、遵化、清東陵 ~皇帝たちの眠る地
2007年6月5日
大連で小休止後、アジア周遊旅行を再開。しかし、大連から北京へ向かう列車の中で腹痛をもよおす。トイレへ行こうとすると列車が駅で止まってトイレの扉が閉ざされるというタイミングの悪さで、かなり苦しい思いをさせられた。
午前8時に北京に到着し、四恵バスターミナルから河北省・遵化へ移動。その後も腹痛は落ち着かず、ほとんど外出することもなく宿で休みを取る。
2007年6月6日
遵化に来た目当ては、清東陵。清王朝の歴代皇帝の墓が集められた場所である。
4か月前にも訪れようとしたのだが、日数が足りず代わりに清西陵へ行った経緯があり、今回再チャレンジすることにしたのだ。
午前、遵化北バスターミナルから東陵行きのバスに乗り、終点手前で車掌に「旅行の人はここで」と促されて下車。既に東陵のエリア内に入っており、景陵(康熙帝)の側だった。
清東陵はかなり広く、歩いて回るのは無理。車をチャーターして回ることになる。
康熙帝の陵墓・景陵
西太后の陵墓・慈禧陵
訪れた陵墓は順に、孝陵(順治帝)、景陵(康熙帝)、二郎廟(道教の廟)、裕陵(乾隆帝)、定東陵・慈禧陵(咸豊帝の妃・慈禧太后=西太后)、定東陵・慈安陵(咸豊帝の妃・慈安太后=東太后)、定陵(咸豊帝)と、歴史に名を残す錚々たる顔ぶれ。中国の皇帝の陵墓の多くがそうであるように、宮殿のような外観をしている。中でも裕陵と慈安陵は棺が安置された地下宮殿(地宮)が公開されていて、これが陵墓であることがよく分かる。
乾隆帝の陵墓・裕陵の地下宮殿
既に清西陵を見ていたので新鮮さは余り感じられなかったが、こちらの方が顔ぶれ、規模、保存状態全てにおいて清西陵を上回っており、そこそこ満足することができた。
清東陵巡りは午前中で終わったが、腹の調子がまだ良くなく、午後はゆっくり休む。
食事もカップ麺ぐらいしか受け付けなかったが、昼は小さな食堂の主人の勧めでトマトと湯葉のスープをとり、やっとのことで栄養を補給することができた。
2007年6月7日
腹の具合もかなり良くなり、再びバスで北京に戻る。
西単で少し時間を潰した後、北京西駅から列車に乗り、一気に西南へと向かう。