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世界への旅(旅行記)

香港(2007年)

香港-3 ~下町とトラムからの眺め

2007年1月26日

朝は宿の近くにあるビクトリア・パークで散歩。太極拳、体操、ダンスなど、中国でよく見られる朝の公園の風景は、香港でも同じだ。この公園ではその他、ジョギングをする市民も多い。
ヌーン・デイ・ガン
ヌーン・デイ・ガン

正午前、銅鑼湾の海辺に出る。鍵のかかった柵の中には砲台があり、制服を着た男が時計をちらちらと見ながら時を待っている。
11時59分、男が鐘を鳴らして砲台に上がる。そして正午、周りに大きな音が響き渡った。

ドーン!!

午炮(Noon-Day Gun)である。イギリス統治時代から、ジャーディン・マセソン社が行っている正午の儀式だ。香港の喧騒をつんざくような音である。
ちなみに、この場所にアクセスするには、ビクトリア・パーク・ロード(維園道)から世界貿易中心とエクセルシオールの間に入ったところにある駐車場入り口から繋がっている地下道を利用すると便利だ。
上環
下町の雰囲気が漂う上環

前日は馴染みの場所ばかり巡っていたので、まだ行ったことのない場所も開拓してみようと、上環へ行ってみた。以前来た時には、マカオ行きのフェリー乗り場を利用しただけだったのだ。

華やかな中環(セントラル)や銅鑼湾とは対照的に、下町の雰囲気が漂うエリアだ。古い建物が立ち並び、骨董品、漢方薬、印鑑、海産物、葬儀用品など、渋めの店が目立つ。香港最古の廟という文武廟も、そんな雰囲気を強めている。
実は、この上環は香港でも最も早い時期から開けた商業エリアなのだが、中環や九龍の発展で当時の勢いは失われてしまったという。悪い言い方をすれば、“発展から取り残された”場所なのだが、いにしえの香港を想起させてくれるこの町並みは、このままの姿を留めていてほしい。

徳輔道(デ・ボー・ロード)に出ると、2階建てのトラムが目に入った。
トラムが走る光景は香港島を象徴するものと言っていい程なのだが、意外にもこれまでに乗った記憶が無い。トラムはちょうど上環と銅鑼湾を結んでいるので、この際利用することにした。

運良く2階の最前列が空いていた。そこに陣取って車窓からの風景を楽しむ。
落ち着いた雰囲気の上環、モダンな中環、賑わいのある灣仔・銅鑼湾 ――  一本の路線に乗っているだけで、いろいろな香港の風景を楽しむことができる。

トラムからの風景
トラムからの風景1
トラムからの風景
トラムからの風景2
トラムからの風景
トラムからの風景3

今回の香港はこれで終了。
4度目となる香港。今回は観光目的ではなく、時期も短かったが、それなりに楽しむことができた。
既に勝手知ったる街となり、お気に入りの場所もできたが、未開拓のエリア、新しい発見もまだまだある。

“リピート”も悪くないな。

<完>

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