バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

南モンゴル、大陸中国・北京

南モンゴル草原の夜 ~宴と満天の星空

1998年8月28日

辺りがすっかり暗くなった頃、食堂のゲルに観光客が集められ、歓待の宴が始まった。
モンゴル人女性の歌声をバックに、客たちのグラスに酒が注がれる。メインディッシュは、羊肉を焼いたもの。しかし、臭いがきつく、筋張って硬く、お世辞にも美味いとは思えなかった。
やがて、ガイドの男性らがカラオケを歌い始めた。曲目は「北国の春」。なかなか上手に日本語の歌を歌いこなしていた。しかし、日本人観光客へのサービスのつもりなのだろうが、折角内モンゴルに来たのだから、ここならではの歌を聞かせてほしい気もした。(ついでに言わせてもらえば、馬頭琴などの民族楽器の演奏も聞きたかった)
そうこうしているうちに、学生たちの乗りが過熱してきた。 夜の宴
夜の宴
サークルのコンパ並みの一気飲みを、こともあろうか白酒で始めてしまった。私も少しだけ自重気味に参加したが、学生たちの勢いは止まらない。完全に酔っ払いの馬鹿騒ぎに変わってしまった。

少し頭を冷やそうと、私は表に出てみた。するとそこには、満天の星空が私を待ち受けてくれていた。
天の川なんて、何年ぶりに見るだろう。それに、ぼうっと見上げているだけで、流れ星が幾つも、漆黒の空に一筋の光の帯を描くのを見ることができる。これほど美しく、幻想的な星空を、私はいまだかつて見たことが無い。これこそが、夜のモンゴル草原の醍醐味だ。

やがて、キャンプファイヤーが始まり、先程のモンゴル人女性が踊りを披露してくれた。私たちも、火の周りで思い思いに踊りを楽しんだ。
しかし、学生たちの騒ぎぶりは、相変わらずだ。

(少し静かにしてくれないか、折角きれいな星空を楽しんでいると言うのに…)

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