バス憧れの大地へ

富士山

山麓ぶらり

三保の松原‐リベンジ編

2014年11月24日

清水で一夜を明かし、朝一番のバスで三保の松原へ。昨日の夕方に続いて、前回雲に阻まれて富士山を見ることができなかったリベンジに挑む。

三保の松原入り口バス停から、今回は「神の道」を通らずに最短距離で海辺へ向かう。
海辺に到着してみると、前回よりは富士山がよく見える。あとは、少しかかっている雲がどいてくれれば・・・
三保の松原からの富士山

ところが、雲は私の期待とは裏腹に、ますます富士山を覆い隠していく。
三保の松原

[今回も駄目か?]
一瞬そう思ったが、富士山は気まぐれだ。あと1時間ぐらいは待てるので、その間にまた機嫌を取り戻してくれるかもしれない。
気を取り直して待っていると...
三保の松原からの富士山
機嫌を取り戻してくれた
まだちょっとだけ雲がかかっているが、全くの許容範囲内。と言うか、これ以上求めるのは贅沢というものだ。

せっかくの海辺なので、できるだけ海を広く写したい。ということで、できるだけ海側に寄ってみる。時折足首まで波にのまれてしまうが、いい写真を撮るためにはこのくらい何ということはない。それどころか、私は波の隙を見計らって一番波打ち際近くにある岩の上に座り込み、その下を寄せては引く波の様子も取り込みながら富士の風景をカメラに収めていた(上の写真)。

ちょっと場所を変えて、そこまで無理しなくても波打ち際から海が広く撮れるポイントから撮ってみた。
三保の松原からの富士山
テトラポットが邪魔、と感じる人もいるかもしれない。確かに無粋で、無ければもっといい風景になるのは確かだ。
しかし、こうした護岸の努力をしないとこの浜辺を侵食から守れないのである。無粋で、一見景観を壊しているようにも見えるテトラポットだが、逆にこれが無いと世界遺産にもなったこの三保の松原の風景を守ることはできないのである。

ひとしきり写真を撮り終えたところで、松原の浜辺を後にすることにした。

途中、浜辺で焚き火をしている地元の人がいた。何を燃やしているのだろう、とふと覗き込んでみると、
――ゴミだった。
海から流れ着いたものもあるだろう。しかし、この浜辺には一見してマナーの悪い釣り人が捨てていったと分かるゴミも少なからずあるのである。
これまでずっとここで釣りをやっていた人々の中には、あるいはそういうことが半ば習慣(悪習)として身に着いてしまった者もあるかもしれない。しかし、三保の松原は今や世界遺産なのだ。今までのようにはいかなくなったのである。そういった意識は改めていただかないと。

貴重な世界遺産。
世界に誇る、日本の遺産。
だから、
みんなで守りたい。

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