御殿場登山口―大石茶屋
2023年8月4日
今年も8月第1金曜日となった。ここ数年(コロナ禍で登山道が閉ざされた2020年を除いて)、富士登山挑戦日にしている日である。
これまで6回、いろいろなルートを歩いて毎回登頂に成功している。そんな中、まだチャレンジしていないルートが1つだけあった。富士登山ルートの中で、歩行距離・標高差とも最大である最難関・御殿場ルートの登り(下りは一度経験している)である。これまでの登頂成功の経験、中でも1合目から吉田ルートを登頂した経験が、私に自信を付けさせていた。
[行けるだろう]
いよいよ今年、この最難関に挑むことに決めた。
午前6時35分、JR国府津駅で東海道線から御殿場線に乗り換える。車内からは、これから目指す富士山が青空の下にくっきりと見えていた。これは、天気に恵まれた登山になりそうだ――とこの時は思った。
JR御殿場線からすっきりと見えた富士山
JR御殿場駅からの富士山は雲がかかっていたしかし、御殿場駅に到着してみると、つい先ほどまで雲ひとつ無かった富士山に、若干の雲がかかっている。それでもまだ「この位なら全く問題ない」という思いで、7時35分、新五合目御殿場登山口(太郎坊)に向かうバスに乗り込んだ。
しかし、新五合目に到着した8時すぎ、富士山の頂は、周りの雲を全てかき集めたのかと思える程、完全に雲の中に隠れてしまっていた。
新五合目より。富士山は完全に雲に覆われていた登山口での休憩はトイレに行く位で済ませて、8時23分、御殿場登山口を出発。10分ほどで到着した大石茶屋で本格的に登山前の休憩と準備をする。
大石茶屋
大石茶屋から望む、雲がかかった富士山大石茶屋から、あらためて富士山を望む。宝永火口の上に突き出した宝永山のピークは見えるが、その上はやはり完全に雲に覆われている。あの雲の下が雨になっていなければいいのだが...。
準備を終えた私は、午前9時ちょうど、いざ、未知のルートである御殿場ルート登りへと一歩を踏み出した。
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