元祖七合目―九合目
2022年8月5日
雨足が弱まるのを待って、12時50分、意を決して元祖七合目を出発。先程までの土砂降りよりは見通しが良くなったが、次の目標の八合目山小屋は霞の中に隠れている。
元祖七合目~八合目の山道登山道の部分は整備されているが、右側に目をやるとごつごつとした岩場が顕わになっている。富士山のこうした景観には既に慣れていたはずだが、この雨の中、この見通しの中だと少し気が滅入る原因になってくる。
霞の中の登山が続いたが、その霞に隠されてなのか、それともこのコンディションのために実際に居ないのか、遂に私の前後に他の登山者が1人も見当たらなくなってしまった。
[誰も...居ないですかぁ?]
お一人様登山は既に慣れっこ。周りに誰もいないという状況も富士登山では経験済みだ。しかし、このコンディションではさすがに心細くなってきた。
我慢の登山の中、やがて霞の中に八合目の山小屋・池田館が見えてきた。
八合目が見えてきた13時40分、八合目に到着。コンディションが悪いながら、コースタイムちょうどのペースで登ることができた。
天気は未だ雨。ベターなコンディションで出発しようと、ここでも山小屋外のベンチで長めの休憩をとる。
八合目池田館
八合目から山頂が見えた
暫く待っているうちに、雨が弱まってきた。そして、山小屋上に目をやると、雲が薄くなっていて、山頂が見えるようになっているではないか!
下がっていたテンションが少し上がってきた。
14時16分、再度足を動かす。
やがて雨の勢いは弱まってきた。そして、九合目近くまで来たところで雨はやみ、上空に目をやってみると...
九合目近くにて青空がみえているではないか!
下の方に目をやると、雲海――どうやらあの雲を抜けたようである。あの雲を突っ切ってきたとすれば、大雨に見舞われたのも無理はない。
14時59分、九合目・万年雪山荘に到着。この区間はコースタイム(50分)よりも速いペースで登ることができた。
九合目・万年雪山荘
九合目から富士山頂がくっきりと見えた山小屋の向こうに、青空の下、富士山頂がくっきりと見える。八合目で「少しだけ」上がったテンションが益々上がってきた。今日は頂上手前までの登山なので、あと少し。気持ちよく登ることができそうだ。
コメント(0)
コメントする