六合目ー新七合目
2022年8月5日
六合目から先の山道10時16分、六合目を出発。
富士登山道は大体、五合目~六合目は序の口(吉田ルートに至っては七合目までも序の口)。ここからは斜度の急な岩場が待ち受けている。
岩場だけではない。滑りやすい細かい砂利敷きの道、段差のある階段など、様々なタイプの難路が登山者たちを苦しめる。
変化があるのは登山道の状態だけではない。五合目登山口のあたりでは背の低い樹木の姿が見られたのに対し、六合目から先は丈の低い草花が見られるばかりだ。即ち、森林限界を超えたのである。
富士宮ルートは宝永火口のすぐ西側を通っている。(ちなみに富士宮ルートの六合目の分岐から宝永火口を通って御殿場ルートに合流するのが、2019年に私が登ったプリンスルートとなる)
右手に宝永火口が見えてきた六~七合目の登山道からは右手に宝永火口の猛々しい姿が見ることができる。この時は「すり鉢」の中に雲がかかっていて、あたかも煙を吹いているかのように見えた。
気が付けば、五合目では全く見ることができなかった青空が顔を出していた。眼下には六合目の山小屋、そしてその下に雲海が広がっていたので、どうやら六合目あたりで雲の上に出たようである。
青空が顔を出したしかし、山頂の方向に目を向けると、新七合目の山小屋から上はまた雲で、山頂に至っては影も形も見ることができない。どうやらこの時の富士山は二重に雲がかかっているようだった。
富士山頂は雲の中
11時17分、新七合目の御来光山荘に到着。途中ちょっと立ち止まったこともあってコースタイム通りの所要時間となった。
新七合目の御来光山荘
宝永火口がくっきりと見えるこの時点で、頭上はやはり青空。先程までかかっていた宝永火口の雲も晴れ、角度もいい具合になってはっきりと「火口」であることが分かる。
[これはこの先、天気に恵まれるのでは...]
そう思った――この時は。
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