バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

満洲(2006年)

図們 ~三たび、北朝鮮国境

2006年10月4日

中朝国境のゲート
中朝国境のゲート
延吉の街を巡る前に、図們へ行ってみることにした。図們は延吉の東55kmほどの場所にある街で、バスで約1時間かかる。
図們は、北朝鮮国境の街である。長白山天池も合わせると、今回の旅で3度目の中朝国境だ。
同じ北朝鮮国境の街とは言っても、2日前に訪れた集安よりもずっと国境の街らしい。そうさせているのは、国境の前に建つ国境ゲートだ。
国境を越えるには、図們江に架かる図們大橋を渡らなければならないが、その前にこのゲートをくぐらなければならない。更に、そのゲートにたどり着くには警備員は目を光らせている門をくぐる必要がある。
国境というのはただでさえの物々しいものではあるが、向こうが“謎の国家”北朝鮮となると尚更である。
ゲートの前からでは北朝鮮の国土はよく見えないが、図們江公園に行くと、図們江とその向こうを見渡すことができる。
対岸には人影こそ見えなかったが、道路や建物があり、辛うじて人の生活感が感じられる。
図們大橋もこの公園から見える。こちらでは人の行き来を見ることができた。
図們大橋
図們江公園から見る図們大橋
図們の街中
図們の街中
図們も延辺朝鮮族自治州に属し、延吉同様、人口の半数以上が朝鮮族だ。国境の街でありながら高句麗時代の遺跡以外、朝鮮の色が余り感じられなかった集安に比べ、街中の看板にハングルが併記されているなど、朝鮮色が感じられる街だ。
図們巡りは午前中で切り上げて、延吉に戻る。
帰りは乗り合いタクシーを利用。最大時速120kmの猛スピードで、行きは1時間かかった距離をわずか40分で走破した。

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