バス憧れの大地へ

世界への旅(旅行記)

海南島

  海口・5 ~海南島最後の水浴び

火山口公園から海口へは、ミニバスを見つけて安上がりに戻ることができた。

バスが着いたのは秀英という、海瑞墓に近い場所だった。そう言えば、この近くには清末に作られた秀英砲台があるはずだ。もののついでだから、行ってみよう。
西の空がやや灰色がかってきているのが少し気になったが、東の空はまだ青い。天気は持つだろうと見通して、歩いて砲台を探し始めた。

しかし、頼みの綱が当てにならない地図1枚で、なかなか目的地が見つからない。その上、ついさっきまで青かったはずの東の空が、みるみるうちに灰色に染まっていく。
(おいおい、早すぎやしないか)
と思っているうちに、雷鳴。そして、激しく雨が降ってきた。

迂闊だった…。
三亜で天気に恵まれすぎて、海口のスコールのことをすっかり忘れてしまい、あろうことか雨具を持参することを忘れていたのだ。
思い出してみれば、海口で前回唯一夕刻を過ごした2日目も夕方だったし、海口に到着した初日の夜中も少しばかり雨が降っていた。それをしっかり気に留めていれば、雨具を忘れるなどという痛恨のミスを犯すなど、考えられないことだった。
これでは砲台どころではない。残念だが、早々にバスに乗って宿に引き返した。

つい先ほど、火山口公園で少数民族のショーを旅の終わりぎりぎりに見ることができて、「最後のタイミングで、幸運の女神が微笑んでくれた」などと思ったものだが、この瞬間、「最後のタイミングで、幸運の女神がそっぽを向いた」に変わってしまった。
それから、前日、鼻炎で三亜最終日に海で水浴びをできなかったことを惜しく思ったものだが、こんなところで海南島最後の“水浴び”とは ―― こんな形で水浴びをしたくはなかった。

勿論、宿に戻ってからはそのまま外出せず。夜の海口を楽しむことができなかったのは、少々心残りだった。

2006年5月7日

海口美蘭空港
海口美蘭空港
大連行きの便が朝早かったので、6時には宿を出て、空港に向かう。
私が宿を取ったホテルからそう遠くない所からリムジンバスが出ていたのでそれを利用したが、朝早かったからなのか、バスは一般の乗客の足であると同時に空港に勤める職員の通勤バスであるかのような様相だった。

今回の旅に出るまで知らなかったのだが、海口美蘭空港は国際空港で、関空からも週2便直行便が出ている。
確かに、空港利用者は国際色豊かだった。三亜で感じたように、ここ海南島は世界的にも有名なリゾート地だったのだ、という実感を新たにさせられた。

<完>

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