バス憧れの大地へ

富士山

富士宮、須走ルート登山(2017年9月)

富士山頂~御来光、お鉢巡り

2017年9月9日

富士山の朝は早い。午前4時、山小屋(頂上富士館)のスタッフに起こされて、起床。寝ている間も最初、高山病の症状に悩まされていたが、起きてみると快調。すっかり乗り越えたようだった。 魚の味噌煮の朝食
魚の味噌煮(レトルト)の朝食
魚の味噌煮の朝食を頂いて、身支度を整えて早々に山小屋を出る。

辺りはまだ暗い。しかもここは富士山の頂上。3700mの高地だ。冬並みの冷たい風が吹きすさぶ。山の下を覗き込むと、一面の雲だ。それでも、昨日はほぼ一貫して曇り空だった上空に、この時、雲は見られなかった――これなら「あれ」を拝むことができそうだ。
頂上富士館の近くだと、駒ヶ岳からの眺めがいいらしいのだが、まだ暗くて足場が心配だったので、もっと安全でよく見える所が無いかと探してみる。
「あっち(富士館から見て頂上を反時計回りに歩く方向)へ行くと見やすいですよ」
という現地スタッフの言葉に従い、少し東側へと歩いてみる。
やがて、山頂の道からの眺めを遮るものが何も無い朝日岳の近くに到着。ここに腰を据えて、「その時」を待つことにした。
次第に、眼下に広がる雲海の向こうで、東の空が明るくなってくる。そして、5時23分――「その時」は来た。
御来光
御来光
御来光である。東の空の上にまばゆい太陽が顔を出し、雲海をピンク色に染め上げていく。
太陽が、山が、世界各地で信仰の対象になっている理由が分かる気がした。この景色はまさしく「天」からの贈り物であるように思われる神々しさを放っていた。
朝になっても雲が全く晴れなかった昨年の初登山の時にはお目にかかれなかったこの景色――2度目のチャレンジで拝むことができた。

御来光を楽しんだ後、富士館のある場所に戻る。5時半すぎ、ここから昨年同様、富士山頂の旧火口=お鉢を内側に見ながらその周りをぐるりと回る「お鉢巡り」に出発する。
富士山の「お鉢」
富士山の「お鉢」
歩き始めてすぐに立ちはだかったのは、斜度約40%という目もくらむほどの急勾配・馬の背だ。急勾配ばかりではなく、岩場の上に砂が薄っすらと積もっている滑りやすい足場も難敵である。初めてこの坂を登った時はそうした高いハードルに阻まれてなかなか登れず、一緒に登った仲間たちの最後尾に甘んじたものだった。なので、今回も恐る恐るこの急勾配に挑んだのだったが...
富士山の「馬の背」
「馬の背」(今回は自分で撮影)
何の苦労も無く、スイスイ登ることができた。
前回苦労した要因を考えると

・雨が降っていた
・2本ペアのストックが1本壊れてしまっていた

ということがあった。そういった悪条件が今回は無かったということもあるのだが、何よりの違いは、昨年登ったことで経験値が増えたことに違いない。
そして、体力の向上ということもあるだろう。それは、この坂を難なく登り切る体力ができたということに加え、前日の山頂までの登山でも余力を残して登ることができた、ということもあるだろう。マラソンのために走りこんでいた日々の努力が、ここに表れた格好だ。

そして、この「馬の背」を登った先にあるのが...
正真正銘・日本の最高点である3776m地点・剣ヶ峰だ。ここに到着することでようやく、私にとって本当の意味での初の単独富士登頂の達成である。
剣ヶ峰に登り詰めた筆者
剣ヶ峰に登り詰めた筆者
剣ヶ峰の測候所
剣ヶ峰の測候所
ここを越えてしまえば、あとのお鉢巡りは多少の上り下りがあるとはいえ、平らも同然だ。時には右手に旧火口の内部を、時には左手に青空の下広がる雲海を見ながら、富士山頂の周りを巡る。
富士山頂の眼下に見える雲海
富士山頂の眼下に見える雲海
6時22分、吉田ルートの頂上口に到着。登山客でいっぱいの山小屋・扇屋でやっと空いた一席に座らせてもらい、コーンポタージュスープで体を温める。

今回はまだ1周できていないが、今回下山を予定している須走ルートの下山口はもうすぐそこだし、前回で富士山頂上1周は一応達成していたので、今回はもうこのへんで十分だ。
富士山頂の吉田ルート側
富士山頂の吉田ルート側
6時58分――私は須走ルートの下山道を下り始めた。

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